2013年3月13日水曜日

第三回 : 渋井式、海外での友人のつくり方 (1)

ホームステイを終えた私は、バンクーバーの中心街(ダウンタウン)に位置するイェールタウン地区でコンドミニアムを借り、独り暮らしをはじめました。

イェールタウン地区は元は倉庫街でしたが、再開発によって生まれ変わり、洒落たブティックやカフェ、レストランなどが立ち並び、5分ほど歩いてたどりつけるヨットハーバーまでの道のりには、オーガニック食材を扱った高級スーパーマーケットがいくつかあります。都心の白金と自由が丘、さらに品川の海岸地区を足して割ったような雰囲気といったところです。

コンドミニアムのキッチン。使いやすかった。
近くの海沿いの遊歩道。毎朝のウォーキングコース。

引っ越しが済んだところで、翌週から語学学校に通いはじめました。学校での出会いを通じて、ヨーロッパ、南米、アジア、中東など、さまざまな地域からやってきた人々と交流を持てたのは収穫です。

そのうちの何人かとは、帰国後も友人として付き合いを続けています。写真で一緒に映っている友人は、E、M、Jですが(プライバシー保護のためイニシャルのみ記載)、フランス、ブラジル、ドイツとそれぞれ出身の違う彼女たちとは、トフィーノやビクトリアへ旅行に行ったり、バンクーバーの海岸で夕陽が沈むまで語り合ったりと、短くも濃密な時間を過ごしました。

ヴィクトリア旅行。E、J、Mと。

彼女たちと出会ったのは語学学校のリスニングクラスです。
私が通っていた語学学校にはリスニングクラス(聞き取りレッスン)が3コースあったのですが、クラスの予約を取りにスタッフ・センターを訪れたときには、すでに初級と中級のクラスは満員でした。
先生のクラスだったら席がひとつ空いているから、挑戦してみる?」と、スタッフ。

先生のクラスって、難しいんじゃないですか」と、警戒する私。
「大丈夫、全くそんなことないわよ」
というスタッフの言葉に背中を押されて、とにかく受講してみることにしました。